みえない変化





小さい私がここで
窓にへばりついて 外をみている
たくさんの人たちの中に
小さい私は 大きい私をみつける
いつもいつも
大きい私は そこを通るんだけど

大きい私はある日
見慣れた場所の窓に 小さい私を見つける
窓にへばりついて
小さい私に問いかける 声は届かない…
小さい私は 外を見るのに飽きてしまって
窓から離れて 遊びにいってしまった

ああ いってしまった
楽しそうな顔してたな
それにしても いつから私は
こっちにいたのだろうか
もう、戻れないのか?









季刊詩誌「舟」162号 (2016年2月)