とおく





とおく はぼくをつれてゆく

あの虹 はあそこに本当にあるかのように見える
あの山の斜面 にまぶしく光があたっている
あの山の道路 を車が走っている(米粒みたいに)
あの山に立っている鉄塔 は巨人のよう
あの雲 は既にさっきとは違っている
あの月 はまだ淡い

とおくは ぼくを安心させる
とおくは 不安とはほど遠い
とおくは 遠くのままでいい
                
太陽は やさしい
それは遠いから









「自由」2(2017年11月)