紺の静寂





私は湖
沈める
木を月を雲を沈める
会話を人人を流れを沈める
絵を書物を西日を沈める
私は待つ
風が止むのを 風
なんて私には
どうしようもないのでただ
待つ

あ  凪

それから
浮かびあがってくる
音もなく なにか
私はそれを見つめる
どこを見るでもない眼差しで
まぬけな顔で

あ  風









「自由」3(2018年5月)