ソレ





ぼくは
「石ころ」を眺めていた
しかし
それは
「石ころ」ではなかった
それは
「石ころ」とは何の関係もなく
そこに存在している
ソレ だった
説明のつかない
ソレ としか言いようのないもの…

――その時
  ソレ と ぼく
  は まったく同列に位置していて
  同じように説明のつかないものだと分かった

ぼくは
「人間」ではなかった
いや 誰ひとりとして









「自由」3(2018年5月)