シルエット





目を細める
白…ではない 金色
に 輝いている光の塊
空は薄く青い
雲は薄くまばらに広がっている
((これが風のかたち というように))
濃い緑色のはずの林の表面が
ちょうどいま収穫間近の田んぼのように
ほとんど黄色に まるで光っている

いつのまにか(一体、この時点まではどうしていたのか)
木々は夜のように青ざめている
空は寒々しく しゅんとしている
そびえる電柱 立つ木 遠くの山 家々… は
淡い水色と ほとんど白に近いような淡いオレンジ色の
グラデーションの空を背景に
シルエットになっている
いや まるで影そのものに

ぼくは それに見とれている
どうしてか まぶたの力がぬけている
いま この空を背にすれば
ぼくはこれらと等しく
ひとつのシルエット

この、静けさ…の中に誰も
虫も 風さえも
いないままで
この一時を そっとしておいてくれ









「自由」3(2018年5月)