暮れのスケッチ





電線と枯れた木のシルエットの黒は交わって、
複雑な迷路でした。
ぼくは凪いでいましたが、
電柱は、そこはかとなくたたずんでいました。
外壁は、もの静かに座っていました。
足音は、最後に聴こえてきました。









「それだけ」(2018年7月)