巨人の島





あるところに
たったひとりの小人と
巨人たちと
巨大な建造物があった
巨人たちは歌っていた

小人は
そのものたちのつよさに
おそれをいだき
尊敬した
だけど すきではなかった
(建造物と歌はすきだった)
小人は砂をいじっていた

ぽつんとしゃがみこんでいる
たったひとりの巨人

砂をいじる
小人









「それだけ」(2018年7月)