疑人





あらゆるヒトに姿を変える
ヤツ
が 隙間を見つけては
忍び込んでくる
煙みたいに
ぼくは
翻弄される…
それがヤツだと
分かっていながら!
まるでぼくがヤツになってしまい
ヒトに影を落とす
――まあ、ヤツは
  他者ではないのだろうが。



ホンロウされる…だなんて
都合がイイねえ!
――気づいているなら
  さあワタクシを
  早く消し去れよ。









「必然」(2019年10月)